よみもの
2025/04/26 18:33


2つのパーツでできるかんたん設計。細かく解説していきますので、流れの確認にもお役立てください。
▶︎ 型紙ダウンロード *拡大縮小を100%にしてプリントしてください。
パスケースに必要な材料と道具
使う材料 *スターターキットの切り革16×20cmで作れます
・ヌメソフト 25×20cm 厚さ約1.7mm
・工作用紙

使う道具 *スターターキットの道具16点です
1 菱目打ち 2本目 刃幅2mm / 曲線の縫い穴あけ
2 菱目打ち 4本目 刃幅2mm / 直線の縫い穴あけ
3 丸ギリ / 裁断と穴位置の印付け
4 へりおとしNo.2 / コバの角を丸める
5 サンドスティック / 接着の下地、コバを整える
6 別たち / 革を垂直に切る
7 ヘラ付きヘリみがき / トコ磨き、圧着、縫い線
8 ジラコヘラ 40mm / 接着剤を塗る
9 木槌 タイコ / ヒシ目打を叩く
10 トコプロ 50g / コバとトコ面の仕上剤
11 サイビノール100番 80ml / 革を貼る接着剤
12 手縫い針 細 / 針2本で手縫いする
13 手縫いロウビキ糸 細 / ロウを擦り込んだ糸
14 帆布 / コバを擦って磨く
15 ゴム板 220×150mm / 穴あけの下敷き
16 ビニール板 270×180mm / 裁断の下敷き
▶︎ レザークラフト スターターキット 手縫い道具16点セット
パスケースの作り方

裁断
1 工作用紙で型紙を作り、革にのせて丸ギリで外周をなぞります。
2 穴位置は丸ギリで軽く突いて印付けます。穴位置は4箇所です。
3 線に沿って別たちで革を裁断します。
裁断の詳細については、こちらの記事でご紹介しています。
▶︎ よみもの 「革の切り方。革の伸び方向と別たちの使い方を解説」

トコ磨き・印付け
3 トコ面にトコプロを塗って、乾く前にヘラ付きヘリみがきで擦って磨きます。
4 吟面とトコ面に接着位置を印付けます。接着位置は、吟面2箇所、トコ面8箇所です。
5 接着位置は、型紙を参考に丸ギリを寝かせて跡を付けます。銀ペンもおすすめです。
トコ磨きの詳細については、こちらの記事でご紹介しています。
▶︎ よみもの 「トコ面の磨き方。革の裏面をピカピカにして質感アップ」

縫わない所のコバ磨き
7 磨くコバを確認します。太線がはじめに磨くコバです。
8 太線部のコバの角を、サンドスティックで少しならしておきます。
9 トコプロを塗って、乾く前に帆布で擦って磨きます。
* へりおとしを使う場合は、No.0かNo.1がおすすめです。
コバ磨きの詳細については、こちらの記事でご紹介しています。
▶︎ よみもの 「コバの磨き方。帆布×トコプロでコバをピカピカにするコツ」

接着
10 貼る所をサンドスティックでやすりがけして荒らします。3mm幅が目安です。
11 本体トコ面の後ろ側、仕切りトコ面にサイビノールを塗ります。
12 本体トコ面、仕切りトコ面のコバを揃えて貼り合わせ、圧着します。
接着の詳細については、こちらの記事でご紹介しています。
▶︎ よみもの 「革の貼り方。ゴム板のヘリがきれいに接着する秘訣」

13 サイビノールを塗る前に、底を折り曲げてクセを付けておきます。
14 本体トコ面、仕切り吟面にサイビノールを塗り、貼り合わせて圧着します。
15 コバをやすりがけして、段差がないように整えます。

縫い穴あけ
16 穴位置の点を目安にして、ヘラ付きヘリみがきで3mmの縫い線を引きます。
17 縫い線はパスケースの両脇に引きます。端の穴は丸ギリであけてください。
18 端の穴に菱目打ち4本目を合わせて、軽く押して跡を付けます。
縫い穴あけの詳細については、こちらの記事でご紹介しています。
▶︎ よみもの 「縫い穴のあけ方。菱目打ちで正確に手縫いの穴をあけるコツを解説」

19 端の穴を避けて、縫い線の上に菱目打ちを垂直に立てて、木槌で叩いて穴をあけます。
20 前の穴に菱目打ちの刃を1本重ねながらあけると、等間隔な縫い穴になります。
21 ここで、菱目打ちで端の穴から軽く跡を付けて、間隔が合うか確認します。

22 刃をずらしながら打って、端の穴までピッタリ合うように間隔を調整します。
23 段差のある側は短いので、はじめから跡を付けて間隔が合うか確認する方が安心です。
24 間隔調整しながら打ちます。段差の革端を切らないようにあけてください。

手縫い
25 縫う長さの6倍のロウ引き糸を用意して、両端に針を取り付けます。
26 2目返し縫いするために、端から3つ目の穴に糸を通します。
27 始めの2目を返し縫いして、縫い進めていきます。
手縫いの詳細については、こちらの記事でご紹介しています。
▶︎ よみもの 「革の縫い方。2種類の手縫い方法、針の付け方とロウ引きもご紹介」

28 段差のキワは2重に縫って丈夫にします。裏の針を1目戻して表側に出します。
29 表側から元の穴に入れて、しっかり引き締めます。
30 そのまま端の穴まで縫います。

31 終わりは始めと同じように、2目返し縫いして丈夫にします。
32 縫い目のキワで糸を切り、サイビノールを少し付けて糸留めします。
33 木槌の側面で縫い目を叩いて、革に馴染ませます。もう1辺も同じように手縫いします。

縫った所のコバ磨き
34 コバをサンドスティックで側面から削って、手縫いで膨らんだデコボコを平らにします。
35 表裏のコバの角をへりおとしで切り落とし、サンドスティックでならしてなめらかにします。
36 トコプロを塗って、乾く前に帆布で擦って磨きます。
